2017年9月11日月曜日

【夜間にする?それともホタル??】八ツ場ダム工事の見学ツアーが大人気!!

 ◇本体施工の清水建設JVも協力◇

 国土交通省関東地方整備局の八ツ場ダム工事事務所が行っている観光プロジェクト「やんばツアーズ」が好評だ。

 群馬県長野原町で建設中の八ツ場ダムを通じて、最先端の建設技術とともにダムの役割や地域の魅力を知ってもらおうと一般の個人と団体向けに10の見学プランを用意(一部終了)して今春から行っている。団体は予約がいっぱいで、次は12月になってしまうほどの人気という。

 ダム整備に伴う周辺の整備の情報と合わせて工事現場を見学するツアーや、土木技術者や土木系学生に技術者が高度な専門技術も説明するツアー、訪日外国人向けのツアーなどを実施中。ホタル観賞と夜間工事の見学をセットにした期間限定ツアーや、約200人の会員がいる「八ツ場ダムファン倶楽部」限定のツアーも催した。

 毎月最終金曜には団体を対象にした「プレミアムフライデー限定 ヤンバナイトツアー」を午後7時半から行っている。紅葉で名高い吾妻峡に位置しており、今後は期間限定の「紅葉とダム見学会」、冬には「樹氷とダム見学会」を予定している。

団体ツアーはJR我妻線の旧線路を歩いて見学スポットに向かう
ツアーには、吾妻ゆかりの女性で構成する「やんばコンシェルジュ」が案内役として同行する。その一人、八ツ場ダム工事事務所の非常勤職員だった高橋佳美さんは、「工事だけでなく、住民の生活再建をはじめ事業化までの長い歴史、水をためて安全を守るダムの役割を知っていただきたい」と意欲を見せる。

 ファン倶楽部会員向けのツアーは、通常の個人や団体のツアーでは訪れない愛好家向けのルートを案内しており、「吾妻に一日でも長く滞在してもらえるよう、地域の魅力の発信に努めている」(高橋さん)という。

 八ツ場ダム工事事務所は、「治水、利水に役立つ大規模なダムの工事をぜひ見ていただきたい」(藤枝達也地域振興課長)と、今後も見学者を積極的に受け入れる考え。

 八ツ場ダムは、清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステムJVの施工で、19年度の完成を目指し、堤体のコンクリート打設が急ピッチで進行中。清水建設JVは、専門家による見学に技術者が同行するなど、やんばツアーズに意欲的に協力している。

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