2017年10月30日月曜日

【回転窓】現場で働く女性の「新3K」

「新3K」といえば、給与、休暇、希望と思っていたが、建設に限らず現場で働く女性のそれは、きつさ、気配り、きれいだそうだ。働くことのきつさに目を背けず、女性にしかできないことを生かして現場に従事することが求められているという▼国土交通省が建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協)と共催する高校生の作文コンクールで、本年度は国交大臣賞と土地・建設産業局長賞を受賞した5作品すべてが女子高生の作品だった。この中の一つが女性の新3Kをテーマにしていた▼きつい、汚い、危険というマイナスイメージを表す3Kを間違っていないとした上で、建設業の仕事に就いている兄のように現場で働きたいとつづる。確かに季節を問わず屋外作業や力仕事が多い建設業はきついし、汚くもなる。災害復旧など危険と隣り合わせの現場も少なくない▼産業界は担い手確保のため事実を伝えることをためらっていないか。新3Kで建設業を変えたいという女子高生がいる。他の作品には「夢」「継承」「挑戦」といった言葉も目立つ▼彼女らが就職するころには女性が現場にいて当たり前。そうありたい。

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