2017年10月31日火曜日

【全体完成は19年7月、施設休館に注意を!!】有明テニスの森改築・改修、11月から順次着工

オリンピック終了後の施設イメージ
(実施段階環境影響評価書より)
東京都は東京オリンピック・パラリンピックのテニス競技会場となる「有明テニスの森」の施設改修に向けた実施段階環境影響評価書を公表した。既存の公園内に約3000の観客席を備えたテニスコート(ショートコート)、クラブハウス・インドアコートなどを整備。再整備後の施設は有明スタジアム、ショートコート1面、インドアコート8面、屋外コート39面(試合用23面、練習用16面)の構成となる。オリンピック・パラリンピック終了後は仮設施設の撤去やテニスコートの復旧などを行い、現状の49面体制に戻す予定だ。

 新設するショートコートはRC・S造3階建て延べ6040㎡の規模。有明コロシアムの隣接地に建設する。クラブハウス・インドアコートはS・W造2階建て延べ1万0330㎡の規模。現在クラブハウスとテニスコートが建っている場所に整備し、屋内テニスコート8面のほか、事務所や物販店、飲食店が入る。駐車場は現在とほぼ同規模の240台分を確保する。

 工事は①有明テニスの森公園及び有明コロシアム(29)改築及び改修その他工事(関東建設工業・菊池建設・小沢組JV、76億8000万円)②同改築及び改修その他電気設備工事(栗原工業・サンテック・川北電気工業JV、29億2800万円)③同改築及び改修その他空調設備工事(大成設備・川崎設備工業・エバジツJV、18億3392万5000円)④同改築及び改修その他給水衛生設備工事(菱機工業・アペックエンジニアリング・島村工業JV、12億2000万円)⑤有明テニスの森公園(29)施設改修その他工事(エムテック・塚本建設JV、15億5500万円)-の5件で構成。11月中に着工し、2019年7月までの全体完成を目指す。有明コロシアムは同一時期に10カ年維持更新計画に基づき、老朽設備の更新、バリアフリー化、屋根の改修、別棟・デッキ棟の整備を実施する計画だ。

 工事中は着工から10カ月目に工事用車両の通行台数がピークになると予測。近接地に有明アリーナと有明体操競技場が整備されるため、両工事を合わせた周辺道路の車両通行量は有明の森整備の着工後、10カ月目に1日当たり大型車434台、小型車153台、合計587台になると見込む。

 改修工事に合わせ有明テニスの森にある施設は順次休館する。休止予定は有明コロシアムが12月~2019年7月、屋外A・Cコートが11月~2018年9月、芝生広場とクラブハウスが11月~2019年7月。屋外コートは11月~2018年9月にBコート(8面)だけを運用し、クラブハウスは仮設で対応。2018年10月~2019年7月の期間は48面すべてのコートを休止する予定だ。

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