2017年11月28日火曜日

【6000席増設、横浜公園との一体化めざす】横浜スタジアム増築・改修が始動

 横浜スタジアム(岡村信悟社長)は25日、横浜市中区横浜公園にある横浜スタジアムの増築・改修工事の起工式を現地で行った。

 観客席を6000席増設するほか、回遊デッキなどの新たな機能を付加し、地域とつながった「ボールパーク」の創出を図る。設計は清水建設、施工は清水建設・馬淵建設・大洋建設JV、コンストラクションマネジメントは山下ピー・エム・コンサルタンツがそれぞれ担当。20年2月末の竣工、同3月の供用開始を目指す。事業費は約85億円を見込んでいる。

 施設の老朽化と収容人数不足への対策に加え、同スタジアムが2020年東京五輪で野球・ソフトボールのメイン会場となることも踏まえたリニューアル事業。増築部分は建築面積5950平方メートル、S造4階建て延べ約1万2000平方メートルの規模となる。

 計画によると、収容人数を現在の約2万9000人から約3万5000人に増やす。増設部分は、1、3塁側とバックネット裏のスタジアム外側にせり出す形で設置。市街地を一望できるデッキ席や個室席なども新設する。このほか、横浜公園との一体化、内外野間の回遊性を高めるデッキの新設、スロープやエレベーターの新設によるバリアフリー化なども併せて進める。

 起工式では岡村社長、横浜DeNAベイスターズの南場智子取締役オーナー、清水建設の宮本洋一代表取締役会長らが鍬入れを行い、工事の安全を祈願した。

 岡村社長は「長年にわたり地域に親しまれてきた球場。スタジアムと街がつながった新たな都市空間を創出し、名に恥じぬ施設にしたい」とあいさつした。

 設計・施工者を代表して宮本会長は「横浜の大切な施設の施工を担当できて光栄。試合やイベントを優先させながらの工事となる。市民やファンの安全を最優先に工期内の完成を目指す」と決意を述べた。


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