2017年12月19日火曜日

【回転窓】代々木公園と飛行機

子どもが将来なりたい職業は時代とともに移り変わる。今40~50代の男性の中には子どもの頃、プロ野球選手や電車の運転士、パイロットになりたいと夢見た方もきっと多かろう▼現代っ子が憧れる職業はサッカー選手・監督がトップで、2位が野球選手・監督、3位が医師だそうである(日本FP協会、2016年小学生が「将来なりたい職業」調査から)。かつて上位の常連だった電車の運転士とパイロットはトップ10にも入っていない▼理想と現実が異なるのは当然だが、子どもの頃に「鳥のように自由に空を飛んでみたい」と考えた人も少なくないだろう。今から1世紀ほど昔の1910(明治43)年のきょう、日本で初めて飛行機が空を飛んだ。それにちなんで12月19日は「日本初飛行の日」とされる▼フランス製複葉機とドイツ製単葉機が飛び立ったのは代々木練兵場。飛行時間はわずか数分だったが、ライト兄弟が初めて飛行機を飛ばしてから7年での快挙だったと伝えられる▼練兵場があったのは現在の代々木公園(東京都渋谷区)。飛行機の格納庫は、今の代々木第一体育館が立っている辺りにあったという。

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