2017年12月28日木曜日

【回転窓】おもてなしの準備も本格化

今年も残りわずか。年末年始の休みの計画を立てている方も多かろう。人の移動が集中すると発生するのが、道路の渋滞だ▼高速道路各社が、サービス向上の一環で渋滞予報に力を入れている。気象予報士のような渋滞予報のプロを置き、最新技術も駆使して渋滞予測の高度化に取り組む▼東日本高速道路会社はNTTドコモと共同で、人工知能(AI)を使って渋滞を予測する実証実験を東京湾アクアラインで今月開始した。天候やイベント開催などによる突発的な渋滞の発生も的確に予測。これまでの的中率は90%以上という▼アクアライン上り線(川崎方面)の渋滞は土日・祝日の午後3~8時に多く発生していることから、渋滞のピーク時間帯に千葉県木更津市内の施設ではタイムサービスなどを実施。道路利用者の分散と地域活性化の両立に知恵を絞る▼渋滞による移動時のストレスの解消は、日本の魅力や国際競争力を高める上でも重要課題の一つだろう。19年のラグビーワールドカップ、そして20年の東京五輪と、来年は世界が注目するビッグイベントの開催がいよいよ間近に迫る。おもてなしの準備が怠れない。

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