2018年2月19日月曜日

【回転窓】カタチのないオフィス形態

主要駅の近くなどに「シェアオフィス」が増えてきた。政府が進める働き方改革を追い風に、不動産各社がシェアオフィス事業に力を入れる▼既存スペースの有効活用を狙いにNTTグループなど新規参入組も多いと聞く。自宅や営業先の近くに「テレワーク」のできる場所があれば、わざわざ出社しなくても行える仕事は意外と多い▼シェアオフィスはフリーランスや起業したばかりの個人事業主だけでなく、時短勤務につながると大手企業でも活用が広がってきた。職場に社員一人一人の固定席がない「フリーアドレス」を導入する動きも、さまざまな職種へと広がりを見せている▼竹中工務店大阪本店では、社員が仕事に応じて執務空間を選択するワークスタイルを採用するのと併せて、紙ストック資料の電子化を進めたことでオフィス内の書庫と個人執務机が占めていた面積を約30%縮小できたという。こうして生まれたスペースは社員のコミュニケーションを促進する空間になる▼ICT(情報通信技術)の進化で変わりつつあるオフィス形態。働き方改革の実行には、まずこれまでの固定観念を見直すことが必要だろう。

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