2018年3月14日水曜日

【総合体育館や野球場の新設盛る】宮崎県日向市、スポーツ施設整備基本構想案策定

宮崎県日向市は、今後のスポーツ施設の在り方や施設整備に関する基本的な考え方を盛り込んだ「日向市スポーツ施設整備基本構想」の案をまとめた。

 老朽化した体育センターなどを廃止し大王谷運動公園(日知屋)に総合体育館を整備。同公園とお倉ケ浜総合公園(財光寺)にある野球場を集約し、お倉ケ浜総合公園にプロ野球の公式試合も開催できる新たな野球場を整備する。総合体育館は25年度ごろまでの整備を目指す。

 基本構想案は有識者らで構成する策定委員会を開催するとともにパシフィックコンサルタンツに業務委託してまとめた。

 案によるとお倉ケ浜総合公園は「観て楽しめるハイレベルな競技スポーツの拠点」と位置付け、プロ野球やJリーグサッカーなどのキャンプ誘致に向け、ハイレベルなスポーツ競技、スポーツ観戦に利用できるよう、野球場の集約整備や多目的広場の改修などを行う。

 施設整備のメインとなる野球場はプロ野球の公式試合を開催できる両翼約99メートル、センター約122メートルの基準を満たす規模で収容人数は5000~1万人規模を想定。建設費は約15億~20億円を見込む。

 大王谷運動公園は「スポーツ力向上をけん引する市民スポーツの拠点」と位置付け、各種大会を開催でき、南海トラフ巨大地震などの災害時の防災拠点となる総合体育館の整備、陸上競技場の夜間利用に向けた機能強化などを行う。

 総合体育館は26年度に開催予定の宮崎国体の競技会場となることも視野に、アリーナ面積を現体育センターの約3倍に当たる約2400平方メートル(バレーボール4面、バスケットボール3面)とし、武道館の併設も想定。避難所や救護所、備蓄倉庫、自家発電設備など災害時の防災拠点としての機能も持たせる。建設費は約30億~40億円を見込む。

 財源面を考慮し、施設整備は段階的に行う。総合体育館は18~2025年度の短期・中期で整備し、新たな野球場は21年度以降の整備を想定している。財政負担の軽減を図るため民間活力の導入を検討する方針で今後、総合体育館から先行してPFIなどの事業手法の検討を進める。

0 コメント :

コメントを投稿