2018年3月26日月曜日

【回転窓】いかのおすしをご参考に

「今日も気を付けて」。小学校のセーフティーウォッチャー(登下校の見守り)を務める近所の男性が子供たちに毎朝声を掛けてくれている。別の保護者がいる数百メートル先の横断歩道を渡って姿が見えなくなっても、しばらく立ち続ける姿に地域の善意を感じる▼見守りボランティアと意見交換した千葉市の熊谷俊人市長が、「自分自身で危険を察知することも必要」という意見が印象深いと感想を話していた。物騒な事件が後を絶たず、子供たちも危険を察知する能力を養うに越したことはない▼千葉県警によると、17年に寄せられた不審者情報のうち、13歳未満が対象の事案は約1200件。分析すると、65%を1人でいる時が占め、同じく65%が登下校の時間帯だった▼「ついて『いか』ない。『の』らない。『お』お声を出す。『す』ぐ逃げる。『し』らせる」。地元の警察が「いかのおすし」運動と名付けて、春休みに入った子どもたちに注意を喚起している▼「子供見守り隊」を結成したり、「ここは地域を見守る工事現場です」と発信したりする建設関係の団体や現場は多い。いかのおすし運動、参考にしてみては。

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