2018年3月20日火曜日

【産業・観光振興への貢献に期待】新名神・川西IC~神戸JCT区間が開通

 西日本高速道路関西支社が建設を進めてきた新名神高速道路川西インターチェンジ(IC)~神戸ジャンクション(JCT)間16・9キロが18日午後3時に開通した。

 昨年12月に開通済みの高槻JCT・IC~川西IC間26・2キロを合わせ、高槻~神戸間約43キロが本線着工から約9年の歳月を経て全線供用を迎えた。

 開通区間は兵庫県川西市西畦野~神戸市北区八多町。神戸JCTで中国自動車道と山陽自動車道に接続する。新名神の建設に当たっては「未来につなぐ信頼の道」を目指し、新技術などを積極的に取り入れた。

 神戸市内の生野大橋(橋長606メートル)では、JR福知山線との交差角度が約15度と非常に小さいため、両側の橋脚に主塔を設けて上部構造を支持するエクストラドーズド橋を採用。支間を長大化(最大支間長188メートル)することで鉄道への影響をなくした。

 新名神武庫川橋(橋長442メートル)は、バタフライウェブを採用した世界初のエクストラドーズド橋で、軽量化と高耐久化を実現した。トンネル掘削土や切り土など約400万立方メートルを埋め立てて整備した宝塚北SAは、スマートICを併設した上下線集約型施設となり、西日本最大の店舗棟面積を誇る。

 高槻~神戸間の全線開通により、渋滞の解消や周辺地域の開発促進、地域産業・観光の活性化、災害発生時のリダンダンシー(多重性)の確保などが期待されている。全国有数の渋滞箇所として知られる中国道の宝塚トンネル付近では、所要時間が約6分、朝夕時間帯は約10分短縮される見通しだ。

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