2018年4月26日木曜日

【5エリアでジブリ作品の世界観表現】愛知県、ジブリパークの基本デザイン公表

「ジブリパーク」の施設配置イメージ(愛知県発表資料より)
愛知県の大村秀章知事は25日、長久手市の愛・地球博記念公園内に計画している「ジブリパーク」の基本デザインを発表した。宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」など、スタジオジブリ作品の世界を表現した施設を5エリアに分け整備する。今後、同社とさらに協議を進め、基本構想を作成する。19年度に設計、20年度から整備を行い、22年度開業を目指す。

 3月、県がジブリパークを整備し、同社が構想全体の企画監修、デザイン作成を行うことで確認書を交わしていた。基本デザインによると、公園内の未利用地などに「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「魔女の谷」「どんどこ森」の5エリアを整備する。
「青春の丘エリア」のイメージ(ⓒスタジオジブリ)
「青春の丘エリア」になるのは、現在のエレベーター棟周辺約7500平方メートル。同棟を19世紀末の空想科学的要素を取り入れた建物に改修。映画「耳をすませば」に登場する「地球屋」を再現した施設も整備する。「ジブリの大倉庫エリア」は、今年9月末で営業を終了する予定の温水プールの建物を利用する。約60メートル×70メートルの建物内にシアターや子供の遊び場、巡回展などの展示物を収納する倉庫を設ける。
「もののけの里エリア」のイメージ(ⓒスタジオジブリ)
「もののけの里エリア」の対象地は、果樹園や田として使われている部分の空き地約5400平方メートル。映画「もののけ姫」をイメージした「タタラ場」などの建物を整備する。広場には「もののけ姫」に登場する「タタリ神」や「乙事主」などのオブジェを設置する。
「魔女の谷エリア」のイメージ(ⓒスタジオジブリ)
「魔女の谷エリア」の対象区域は、芝生広場東側の未利用地約2万7000平方メートル。映画「ハウルの動く城」「魔女の宅急便」に登場する原寸大建物や遊戯施設を整備、ミニ遊園地的なエリアとする。「どんどこ森エリア」は、既存の「サツキとメイの家」の周辺約2万平方メートルが対象。受付棟を改修するほか、裏山の遊歩道をトトロの森をイメージさせるよう再整備する。

 会見で大村知事は「日本文化の発信基地として、国内外の幅広い世代の人に来てもらえるような公園にしたい」と話した。基本構想策定に着手するため、補正予算に策定費を盛り込む考えも表明した。

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