2018年4月23日月曜日

【建設業の心温まる物語】本陣(愛知県)・眞野健治さん


 ◇花のじゅうたんが自慢の作品◇

 弊社の本業は造園業なのですが、近年造園工事の仕事が少なくなり、土木工事が主になってきました。私は、木や花が好きでこの仕事についたので、少し寂しい気持ちになっていました。

 そんな中、愛知県で開催される全国都市緑化あいちフェアでの造園工事を受注することができました。そして、私が担当することになったのです。造園業らしい仕事に久々に携わることができたのです。

 その現場は緑化フェアの設営および造成を施工するもので、およそ28万鉢の花を植える工事です。おそらくもう二度とこのような規模の工事に携わることはないと思えるほどの、やりがいのある現場です。

 緑化フェアは9月から開催されるため、設営や花の植え付けを真夏の時期に行わなければなりません。お客さまにきれいな花を見ていただくために、失敗は許されません。私は、毎日遅くまで施工方法を検討しました。そして、花の搬入時間を涼しい早朝にしたり、日中から夕方にかけて行う花へのかん水作業員を常時配置したり、人手不足の時は自ら花を植え付けたりかん水を行ったりしていました。

 その努力のかいあって、工事は無事終わり、緑化フェアは大好評でした。日に日に来場者数が増え、ついに目標数に達しました。緑化フェア会場の一面に咲き誇る花のじゅうたんが今でも自慢の作品です。

 また緑化フェアに、私の家族を連れて来ることができ、家族の喜ぶ顔を見たことも最高の思い出です。

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