2018年4月24日火曜日

【回転窓】目指すはナンバーワン

1933(昭和8)年に全国初の公営地下鉄として開業した大阪市営地下鉄が今月民営化され、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)として再スタートした▼青を基調にメトロの「M」の文字を白色で描いた新しいロゴマーク。都市計画学者で「大阪の父」などと呼ばれた關一(せき・はじめ)第7代大阪市長が計画を練り上げ、実現させた公営地下鉄が民営化によってどう変わるのか▼市交通局から事業を引き継いだ新会社。JRや私鉄各社が鉄道だけでなく商業施設やホテル、不動産など経営の多角化に取り組むようになった。集客という観点からいえば、一般的な小売業やサービス業などに比べ鉄道は有利な点が多いと見る▼まさに「駅から徒歩0分」という超好立地な条件をどう生かし、大勢の人々に質の高いサービスが提供できるのか。鉄道事業者には既成概念を打ち破る斬新なアイデアが求められている▼新生大阪メトロはこれからどのような事業展開を見せるのだろう。安全安心を守りながら民間から登用された社長を先頭に新たな一手を打ち、「変わったのはロゴだけではない」と思えるような取り組みを期待している。

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