2018年7月25日水曜日

【総重量7000tをリフトアップ!!】/東京五輪アクアティクスセンターの整備進む

 東京都が2020年東京五輪の水泳競技会場として整備を進めている「オリンピックアクアティクスセンター」(江東区)の建設現場で24日、大屋根をジャッキで持ち上げる最後のリフトアップ作業が行われた。総重量約7000トンの屋根が高さ37メートルに到達。四角い屋根を支える4本の柱に免震装置を取り付ける作業などに移行する。

 建設地は辰巳の森海浜公園内の江東区辰巳2の2。地下1階地上4階建て延べ6万5500平方メートルの施設規模で、五輪時に1万5000席(五輪後5000席)を確保する。工期は20年2月。大屋根は庇(ひさし)部分を含め横130メートル、縦160メートルの大きさ。同日午前9時~午後4時ごろに、時速3メートルの速さで最後のリフトアップを行った。都は現場を報道陣に公開し、作業内容を説明した。

 今後は免震装置の設置のほか、屋根直下のメイン・ダイビングプールの躯体構築、観客席の骨組み建設などを進める。実施設計・施工を担当する大林組・東光電気工事・エルゴテック・東洋熱工業JVによると、躯対工事に加え内外装などの仕上げを行う19年5~6月ごろ、作業員は約1000人(現在200~400人)に達する見込みだ。

 危険な暑さが続き、熱中症対策にも気を配っている。休憩を増やし、作業前の強制給水などを徹底。大林組JVは「いったん体を冷まさないと大変なことになる。幸い、熱中症の作業員はまだ出ていない」としている。

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