2018年7月11日水曜日

【550tクレーンで一括架設】東急不ら、竹芝地区開発で歩行者デッキを架設

 東急不動産と鹿島は7日夜、2社共同で推進する「(仮称)竹芝地区開発計画」(東京都港区)の一環で整備する歩行者デッキの一括架設工事の現場を報道陣に公開した。

 地上15メートル(一部8メートル)を通る高架型の同デッキは、JR浜松町駅と竹芝エリアを途中の首都高速道路都心環状線の上空をまたぐ形で接続する。公開した現場では、地上で組み立てたデッキの一部(重さ約51トン)を大型クレーンでつり上げ、都心環状線の上空部分に据え付けた。20年の完成を目指している。

 一括架設工事は同日午後10時から8日午前5時まで、都心環状線を全面通行止めにして実施。550トンづりのオールテレーンクレーンで全長22・3メートルのデッキを高さ約10メートルまでつり上げ、ゆっくりと旋回させ、既に都心環状線を挟んで浜松町駅側、竹芝エリア側それぞれに設置していたデッキの間に降ろし固定した。

 歩行者デッキの全長は500メートル。屋根と防風板にはガラスを採用し、景観を楽しめるようにする。

 竹芝地区開発計画は国家戦略特別区域計画の特定事業で、東急不と鹿島が設立した事業会社のアルベログランデが推進している。建設地は海岸1の20の9ほか(敷地面積約1・6ヘクタール)。

 街区を二つ(A、B)に分け、A街区には業務棟(S一部SRC・RC造地下2階地上40階建て延べ18万1682平方メートル、高さ208メートル)、B街区には住宅棟(RC造18階建て延べ1万9382平方メートル、同60メートル)を設ける。

 業務棟の設計は鹿島・久米設計JV、施工は鹿島が担当。20年5月の竣工を目指す。住宅棟は設計を長谷工コーポレーション、デザイン監修をホシノアーキテクツ、施工を長谷工コーポレーション・鹿島JVがそれぞれ手掛けている。同6月の竣工を予定。

 歩行者デッキは開発するビルと3階レベルで接続する。これまで道路によって分断されていた浜松町駅と竹芝エリアを歩行者デッキで結ぶことで、交通安全性の向上や地域のにぎわいの連続性向上などを狙う。

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