2018年8月3日金曜日

【ジョン・レノンも滞在の西洋式ホテル】万平ホテルアルプス館(長野県軽井沢町)、登録有形文化財登録へ

 森トラストの子会社・万平ホテル(東京都港区、酒井茂社長)が長野県軽井沢町で運営している万平ホテル「アルプス館」が国の登録有形文化財に登録される見通しとなった。

 同館の特徴は軽井沢の景観に調和した外観や和洋折衷の室内意匠など。日本ならではの木造建築でありながら、近代的な構造や材料を積極的に使用した設計も高く評価されている。

 1894年に創業した万平ホテル(軽井沢925)は、来年で125周年を迎える。昔ながらの西洋式ホテルとして避暑地・軽井沢で国内外の賓客をもてなしてきた。

 アルプス館は1936年に竣工した。世界的アーティストのジョン・レノンが滞在したことで知られる。木造3階建てで、客室のほかメインダイニングルーム、サロン、バーなどを備える。外観は西洋の木造建築様式の一つ、ハーフ・ティンバー風に仕上げた。この様式は柱や梁などの構造部を表出させているのが特徴だ。

 文化審議会(文化審、文部科学相の諮問機関)が20日、アルプス館を登録有形文化財に登録するよう答申した。今後行われる官報告示を経て、正式決定される見込みだ。

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