2018年8月1日水曜日

【20年度着工めざす】日本橋一丁目中地区再開発(東京都中央区)、アセス書縦覧開始

 東京都中央区の日本橋一丁目中地区(4~12番街区)再開発準備組合(近藤昌義理事長)は、同区の日本橋川沿いに最高高さ287メートルの複合ビルなどを整備する再開発計画について、環境影響評価(環境アセス)書をまとめた。

 現存する歴史的建築物を保存しながら、国際競争力を高める金融・ライフサイエンス拠点として同地区を再整備する。工事期間は20~25年度を想定している。

 対象地は日本橋川南側に位置する日本橋1丁目(事業区域面積3ヘクタール)。敷地東側が昭和通り(都道316号)、西側は中央通り(国道1号)に面し、都営地下鉄浅草線と東京メトロ東西、銀座両線の日本橋駅に近接する。

 敷地北西側のA街区には、日本橋地区の景観を象徴する日本橋野村ビル旧館(1930年竣工)が立つ。耐震補強を伴う増築・改修を実施した上で外壁を保存する計画。改修後の規模はSRC造地下1階地上5階建て延べ5000平方メートル(高さ38メートル)を見込む。

 A街区東側のB街区には、RC造地下2階地上7階建て延べ6000平方メートル(同28メートル)の低層棟を新築する。商業店舗や住宅、駐車場などの機能を配置する。A・B街区南側のC街区は、S・RC・SRC造地下5階地上51階塔屋2階建て延べ39万5000平方メートルの複合ビル(同287メートル)を建設するための用地とする。事務所や商業店舗、ホテル、住宅、会議施設、ビジネス支援施設などのフロアを設ける。

 アセス書の縦覧手続きは7月31日に都庁などで始まった。期間は14日まで。アセス書作成の調査業務は日建設計が担当している。C街区南側には日本橋一丁目三井ビル(コレド日本橋)を改修するD街区があるが、大規模な計画ではなくアセスの対象外。日本橋一丁目中地区再開発は、A~Dの4街区(区域面積3・9ヘクタール、総延べ49万9000平方メートル)一体で進められる。

0 コメント :

コメントを投稿