2018年8月8日水曜日

【楽しんでくれたかな?】日建連、都内でけんせつ小町活躍現場見学会開く

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)が「けんせつ小町活躍現場見学会」を東京都内で開いた。3日は飛島建設が東京都墨田区で施工中の「吾嬬ポンプ所施設再構築その4工事」の現場で開いた。小・中学生と保護者11人が参加。同社女性職員の説明を聞きながら現場を見学したほか、ニューマチックケーソン工による潜函ショベルの遠隔操作体験もした。

 見学会は東京都下水道局発注のポンプ所再構築工事の現場で行った。参加者は現場事務所で、入社4年目のけんせつ小町、齊藤香菜絵さん(飛島建設首都圏土木支店)から工事内容などの説明を受けた後、他のけんせつ小町らとともに現場を見て回った。

 仕事体験では、まず土木工事で欠かせないセメントを使ったコースターづくりに挑戦。素材や種類によって固まる早さが変わることなどの説明を受けた。次に現場を回った上で、遠隔から潜函ショベルの操作も担当者と一緒に行った。

 見学後、齊藤さんは「子どもを対象にした現場見学会を担当したのは初めてで緊張したが、皆さんが喜んでいるなというのは肌で感じた。こうした経験によって少しでも女性が建設業に入ってくれたらうれしい」と語った。参加した小学生は「男性、女性が関係なく、連携プレーで仕事をこなしていたのがすごかった」と笑顔で話した。

 ◇手をつないで現場めぐり◇

7日には東京・臨海副都心で「けんせつ小町活躍現場見学会」を開いた。奥村組が施工する土木現場を小学生の女子とその家族23人が訪れた。同社は、各部門や現場で働く10人超の女性社員が見学会に対応。参加した女の子とずっと手をつなぎ、現場を見て回る心温まる光景も見られた。

 見学会を開いたのは、首都高速道路会社が発注した「(修)臨海副都心出口基礎・擁壁その他工事」。10月末の完成を目指す現場で首都高の新たな出口を構築する工事を紹介。モルタルを材料にしたコップづくり、高所作業車の乗車体験なども企画した。

 現場で働く入社2年目の市田奏子さんが工事概要などを説明した。5月から見学会の準備をした市田さんは「なるべく内容をかみ砕き、小学生にも建設の楽しさが伝わるよう努めた」と話した。現場を指揮する島本昌弘所長も「うまく説明できていた」と評価した。

 同社は見学会で案内役として1家族に女性社員1人を付け、参加した子どもたちの疑問や質問に細かく対応するよう心掛けた。

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