2018年9月26日水曜日

【虎ノ門一・二丁目地区再開発】環境アセス書の縦覧開始、総延べ25万㎡

東京都港区の虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発準備組合(早津功理事長)は、同区で計画している第1種市街地再開発事業の環境影響評価(環境アセス)書をまとめた。

 総延べ床面積25万3700平方メートルの施設群を開発する計画で、解体・新築工事期間は18~22年度を見込む。4街区のうち、最高高さ265メートルの再開発ビルが建つA-1街区の解体・準備工事から着手する。

 計画地は港区虎ノ門1、2(敷地面積1万4750平方メートル)。敷地の北側500メートルに東京メトロ銀座線虎ノ門駅があり、20年には隣接する国道1号(桜田通り)直下に東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅も開設される。既存の中高層ビル群を解体し、新駅整備と一体で跡地を再開発する。

 敷地中央のA-1街区にS一部SRC造地下4階地上49階建て延べ23万7000平方メートル(高さ265メートル)の複合ビルを新築する。新たなビジネス拠点となるオフィスフロアや国際水準のホテル、集会場、店舗などを入れる。駐車場の収容台数は447台。

 敷地東側のA-2にS一部SRC造地下3階地上4階建て延べ8800平方メートル(同30メートル)、西側のA-3にはS一部SRC造地下1階地上12階建て延べ7900平方メートル(同70メートル)の施設をそれぞれ設ける。両施設はA-1のビルと歩行者デッキでつながる。敷地北側のA-4には敷地面積750平方メートルの公園・広場に活用する。

 環境アセス書の概略工事工程表によると、18年度末までにA-1の解体・準備工事を開始する。他の街区の解体・準備工事は19年度から。A-1の新築工事では、掘削と並行し地下躯体を地上から地下部に向かって構築する逆打ち工法を用いる。地下躯体の工事中に地上の鉄骨工事などを行えるため、工期短縮につながる。他の街区は地下躯体構築後に地上部工事へ移行するアセス書は10月9日まで都庁などで閲覧できる。作成のための調査は日本工営が担当した。

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