2018年10月12日金曜日

【回転窓】備えあっての災害対応力

チェービー(つばめ)は、近畿地方に大きな被害をもたらした台風21号。チャーミー(バラ科の花の名前)は、JR東日本が首都圏全域で初の計画運休を実施した台風24号▼北西太平洋、南シナ海で発生する台風は、日本を含む14カ国・地域が加盟する台風委員会が2000年から固有の名前を付けている。各国の提案で用意された140個の名前を順番に命名。ダムレイ(象)から始まり、おおむね5年間で一巡する▼日本の提案はテンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ハトで、由来は星座。今年は沖縄・宮古島に猛烈な雨をもたらした14号がヤギ▼非常に強い勢力の台風が四半世紀ぶりに上陸し、都市部を含めて日本各地に大きなつめあとを残した。住宅の屋根が吹き飛ぶニュース映像も記憶に新しいが、飛散した瓦の修復で屋根工事業界が対応に追われている▼厳しい業界環境が続き瓦メーカーや職人が激減しており、思ったように作業が進まないという。災害時の対応は平時からの備えがあってこそ。災害への対応力を維持する「限界工事量」の重要性が一段と高まっている。

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