2018年11月13日火曜日

【凜】東京・中野区都市政策推進室・藤村玲子さん


 ◇いいインパクトを残す事業に◇

 街づくりを専攻した大学時代、行政と協力したイベントに参加した体験を通じて、「行政職員として働くことへのイメージが湧いた」。東京・中野区への入庁を志したのは、住宅が多い地域で街づくりに携わりたいと思ったのがきっかけとなった。

 最初の4年は区施設の営繕部署で、耐震改修工事などの設計や発注手続きを担当。当時は女性の建築職も少なく、現場について分からないことばかりで戸惑っていたが、「施工業者の職人の皆さんが丁寧に教えてくれた」ことに救われた。

 最初に手掛けたのは保育所のトイレ改修工事。完成後の検査現場で、保育士たちが「きれいになった」と喜んでくれた。調査から完成までの短期間に現れた「目に見える成果」に、営繕の面白さを感じた。

 その後、建築基準法に基づく許可手続きの担当を経て、現在の部署に配属となって5年目となる。

 JR中野駅北側の再整備など、担当する事業は長期間に及ぶだけに、滞りなく進めるのが自分の役割と認識。区役所に近接する大規模跡地で行われた「中野四季の都市(まち)」のように「いいインパクトを残す事業にしたい」。住宅とサブカルチャーが混在する独特な雰囲気を持つ街並みも大切にしたいという。

 休日は2人の子どもと時間を過ごす。無邪気な姿に元気をもらい、仕事への英気を養う。

 (ふじむら・れいこ)

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