2018年11月26日月曜日

【技能五輪全国大会で金賞獲得】トーエネック・清水貴央さん「この1年間徹底的に練習した」

 ◇21年ぶりの世界大会、「どんな課題も柔軟に」◇

 11月2~5日に沖縄県で開かれた第56回技能五輪全国大会に、電工職種の愛知県代表として出場したトーエネックの清水貴央選手(21)が金賞を受賞した。同社の社員が金賞を獲得したのは9年ぶり5人目。今大会は来年8月にロシア・カザンで開かれる技能五輪国際大会の選考会も兼ねており、日本代表の切符も手にした。

 前回の全国大会で銅賞を受賞するなど、清水選手は大会前から金賞の大本命。本人も「十分な練習をしてきたので自分にも(金賞の)チャンスがあると思っていた」。

 競技は課題図面に基づき、与えられた材料を使って配線工事を施工し、その正確さと出来栄えなどを競う。競技時間は5時間。清水選手は「大会出場は3回目で緊張はしなかった。ダクトの切断や接合など、この1年間徹底的に練習してきたので、思い通りにできた」という。

 競技中のハプニングにも冷静に対応。競技用の電線が足らず急きょ主催側が用意するのを待ちながら作業を続けることになったが、「条件は各選手とも同じ。必要な電線が届くまで他にできる作業を考え、そちらを先行させた。うまく対応でき、時間を無駄にせずに済んだ」と振り返った。

 来年の国際大会に向けては「これまでもチームメートなど多くの方々に支えられ、“オールトーエネック”で戦ってきた。国際大会でも皆の期待に応えられるように頑張りたい。今後競技内容などの情報を集め、どんな課題でも柔軟に対応できるようにしていきたい」と意気込んだ。同社から世界大会に出場するのは21年ぶり。オールトーエネックで上位入賞を目指す。

 (しみず・たかお)

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