2018年12月19日水曜日

【都市高速と空港を直結】福岡市、福岡空港関連自動車専用道路の計画案策定

福岡市は、福岡都市高速道路(福岡高速3号線)を延伸し福岡空港に直結する「福岡空港関連自動車専用道路」の計画案を明らかにした。

 道路構造は高架とトンネルで連結路を含む道路延長は約1・8キロ。概算建設費は約470億円を見込む。19年1月ごろから都市計画原案の縦覧や説明会を行い、同年春ごろに都市計画案を公告・縦覧し早期の都市計画決定を目指す。17日に市議会第4委員会に報告した。

 同道路は市南部地域や太宰府インターチェンジ方面から福岡空港国内線ターミナルへのアクセスを強化し、国道3号空港口交差点の混雑緩和を図るのが目的。4車線で設計速度は時速60キロ、事業予定者は福岡北九州高速道路公社。

 空港方面への計画では天神・博多方面からの福岡高速3号線を空港方面へ延伸するとともに太宰府方面からの福岡高速2号線と約400メートルの連結路で接続。国道3号の直下をトンネルで立体交差し、一般道出口と空港出口の2カ所の出口を設け国内線ターミナルに接続する。

 空港出口はトンネル構造も検討したが、アクセス利便性を確保しつつトンネル延長を短縮できるよう都市高速専用右折レーンによる平面部での接続とする。福岡空港からの計画では空港北口交差点の西側に一般道入り口を設け、国道3号の下をトンネルで立体交差し新設する料金所を通過した後、天神や太宰府方面へ分岐する。

 トンネル部の延長は掘り割り部を除き200メートル程度になる見込みで工法は開削工法や推進工法などを今後検討する。今後、福岡空港の滑走路増設に合わせた供用を目指し都市計画と環境影響評価の手続きを進める。

 完成すれば国内線ターミナルへの所要時間は現在の一般道を利用するのに比べ約5~10分短縮され、信号交差点を3~13カ所回避でき定時性の向上も見込まれる。主要渋滞箇所である周辺の交差点の混雑緩和も期待される。

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