2018年12月21日金曜日

【人工地盤で覆い緑化空間創出】首都高都心環状線築地川区間、上部空間の活用ビジョン作成へ

 東京・中央区は本年度、首都高速道路都心環状線の築地川区間の上部空間の活用に向けたビジョンをまとめる。

 首都高速道路会社が同区間を耐震化する一環で、上部を人工地盤で覆う「頭覆化」を検討していることから、区は創出される空間を緑化することで快適で良好な都市環境の形成につなげたい考えだ。

 現在、活用コンセプトの検討や課題抽出などを進めるのと併せて、首都高速会社と共に実現可能性などを協議している段階という。検討業務は日建設計が担当している。

 対象は築地川区間のうち、三吉橋~新尾張橋間の延長1キロ。半地下の掘割構造で、1964年東京五輪の際に築地川を埋め立てて整備された。Y字形をしている三吉橋は東京メトロ有楽町線新富町駅や中央区役所の目の前に位置し、新尾張橋はベルサール汐留や銀座郵便局と近接している。

 区は▽上部空間形成のコンセプト▽覆蓋化に向けた課題抽出と技術▽機能配置とゾーニング▽上部空間のイメージ-について19年3月末まで検討を進め、その成果をビジョンにまとめる方針。区が描いたビジョンを基に首都高速会社との協議・調整を加速させたい考えだ。対象区間の上部空間を覆えば、3ヘクタール程度の用地を創出できるという。

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