2018年12月11日火曜日

【記者手帖】多様な働き方に注目

国土交通省が業界団体と共に建設産業の女性活躍推進に取り組む行動計画を策定してから、来年で5年を迎える。業界で活躍する女性の数を倍増するのが数値目標で、これが達成するかどうかは気になるところ◆数値目標は、女性技術者(1万人)、女性技能者(9万人)を倍増させ、合計20万人とすること。目標達成に向けて日本建設業連合会(日建連)の「けんせつ小町」活動など、業界団体が率先した活動を展開していることは、本紙でもたびたび報じている◆目標数値の達成による、数の充足はもちろん重要だ。ただそれ以上に、女性が活躍する上で多様な働き方が出てきていることを感じる。ある測量会社では3次元(3D)図面作成を全てパートの女性に任せている、また、女性活躍を支援するIT系企業は、総務部門などの内勤女性が現場を側面支援するバックオフィスの改革を提唱する◆女性の特性を生かして活躍する場面を新たに生み出すなど、国交省が行動計画を推し進めたことが、男性中心の業界の働き方改革に影響を与えたことは注目してよいだろう。(え)

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