2018年12月17日月曜日

【長大橋は連続・単独斜張橋2案】大阪湾岸道路西伸部、橋梁形式の比較案公表

大阪湾岸道路西伸部の海上長大橋の最適な橋梁形式選定と橋梁・構造計画の検討を進めてきた大阪湾岸道路西伸部技術検討委員会(委員長・藤野陽三横浜国立大学上席特別教授)は14日、今後の橋梁形式決定に向けた方向性を示す中間取りまとめを公表した。

 神戸市東灘区の六甲アイランドから中央区のポートアイランドまでの長大橋については、各主径間を均等割りにした「連続斜張橋案」と、灘浜航路と新港航路の二つの航路幅より決定される最小支間長を設定した2連の「単独斜張橋案」を提示。連続斜張橋としては世界最大規模となる。景観性と維持管理に優れるものの、弾性変形のしやすさを示す可とう性などの技術的課題に対し、より詳細な検討を進め、単独斜張橋との優劣を判断する。単独斜張橋の支間長は最大となるが、中間部に橋脚が必要となる。

 一方、ポートアイランドと兵庫区の和田岬の神戸西航路部に設置する橋梁については、「1主塔斜張橋」と「2主塔斜張橋」で比較。平面線形と景観性に加え、コスト面でも優れる1主塔については、世界最大規模となるが、技術的な課題に対するより詳細な検討を進め、さまざまな制約条件を踏まえた上で2主塔との優劣を判断する。

0 コメント :

コメントを投稿