2019年3月11日月曜日

【主要6作品の設計図面70点以上展示】アントニオ・ガウディ企画展、3月27日から都内で

 寺田倉庫(東京都品川区、中野善壽社長)が運営する建築倉庫ミュージアムが27日から、アントニオ・ガウディ(1852~1926年)の魅力に迫る企画展「ガウディをはかる~GAUDI QUEST~」を開催する。

 スペイン・バルセロナのカトリック教会「サグラダ・ファミリア」の設計で知られるガウディが手掛けた建築作品の設計図面などを展示する。スペイン・カタルーニャ地方で生まれたガウディは、バルセロナ建築学校で建築を学んだ。伝統的な建築技術をベースにしつつ、独創的なデザインにより数々の作品を手掛けた。

 現在も工事中の「サグラダ・ファミリア」や奇抜なデザインを取り入れた東屋(あずまや)が特徴の「グエル公園」(スペイン・バルセロナ、1914年竣工)など多くの作品を生み出してきたガウディ。その建築スタイルは模型とスケッチを基に現場の職人と築き上げているため、知名度に反して建造物の設計図面がほとんど残されていない。

 企画展は40年にわたりガウディ作品を研究してきた建築家・田中裕也氏の協力で、所蔵品を初公開する。サンタ・テレサ学院(同、1890年竣工)など主要6作品の設計図面70点以上を展示。8年を費やし完成したグエル公園の実測図や同公園に配置されている階段を原寸大で紹介する。5メートルを超えるサグラダ・ファミリアの鐘楼図も見ることができる。

 場所は東京都品川区東品川2の6の10の同ミュージアム展示室A。開館時間は午前11時~午後7時(月曜休館)。入館料は一般3000円(大学生と専門学生は2000円、高校生以下は1000円)。会期は6月30日まで。


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