2019年3月29日金曜日

【2019年度から第1ステップ着手】品川駅西口駅前広場整備、全体事業費1300億円想定

整備完了後の品川駅西口駅前広場の機能イメージ
(画像提供:国土交通省)
関東地方整備局は、品川駅(東京都港区)の西口で計画する駅前広場などの再整備で事業計画(案)をまとめた。国道15号上空に人工地盤(デッキ)を設け、次世代型交通ターミナルやにぎわい広場を整備。基盤整備の全体事業費は、道路管理者が担当する道路事業が約800億円、民間事業を約500億円と試算した。ターミナル整備に向け、来年度に民間企業へのヒアリングを実施する。

 事業計画(案)は、 27日に東京都内で開いた「国道15号・品川駅西口前広場整備事業計画検討会」(座長・岸村隆幸日本大学理工学部土木工学科特任教授)の最終会合に提示した。プロジェクトでは駅前広場の1階部分となる国道15号の拡幅を道路管理者が担う。上空デッキ北側のターミナルは官民が連携して設ける。南側に置くにぎわい広場と商業施設は民間が建設する。

 交通ターミナルは、自動運転技術を活用した最先端モビリティーなどの乗降と、駅の東西自由通路から続く歩行者導線「センターコア」で構成する。ヒアリングなどで事業手法を決め、2021年度の実施方針の公表を目指す。事業者との契約締結は22年度を目指す。にぎわい広場の整備は19年度に道路上空の利活用方針や募集要項を公表。20年度に優先交渉権者の選定を予定する。20~21年度に関係機関との協議・調整や都市計画手続きの着手を想定する。

 工程は3段階に分け、19年度から第1ステップに入る。国道15号の拡幅に向けた用地買収や京急品川駅の地平化のため、京急線の連続立体交差事業に着手する。第2ステップはリニア新幹線が開通する27年度から32年度まで。上空デッキ北側部分と1階駅前広場拡張の完成を予定する。第3ステップは32~42年度の期間を想定。2階上空デッキ南側部分やにぎわい広場の完成を目指す。

 同検討会には有識者や関係行政のほか、関東整備局が事業協力者として選定した京浜急行電鉄と西武プロパティーズ、JR東日本の3社が参画していた。

0 コメント :

コメントを投稿