2019年3月26日火曜日

【回転窓】ごたごたも歴史のうちか

来週月曜日の4月1日に行われる新元号を決める手続き。安倍晋三首相は候補名の考案を学者に委嘱済みで、提出された候補から菅義偉官房長官が3案程度に絞り込んだ後、首相が最終判断する▼新時代を象徴する元号の発表まで1週間。情報漏えいを巡って政府と国会との調整が難航しているというニュースを目にした▼事前報道に神経をとがらせる政府は、正式発表前に意見を聞く衆参両院の正副議長4人に外部との接触を避けるよう協力を求めた。ただ情報漏えいを前提にした要請に対し一部メンバーが猛反発しているとか▼奈良時代の歴史書『日本書紀』によると、元号が最初に用いられたのは飛鳥時代の大化の改新(645年)の時。その後、701年に「大宝」という元号が定められ継続的に使われるようになった。初めての元号とされる「大化」から現在の「平成」までその数は231、1300年代の南北朝時代の混乱期を含めると247になるという▼平成が終わるのは4月30日。皇太子さまが新天皇に即位する5月1日午前0時には改元される。政府と国会のもめ事はさておき、新元号の発表を楽しみに待ちたい。

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