2019年3月4日月曜日

【凜】国土交通省関東地方整備局河川部・荒川佳子さん

 ◇また関わりたいと言われるように◇

 大きな構造物を造るプロジェクトに携わりたい-。その思いをかなえるため、就職先に建設省(現・国土交通省)を選んだ。現在担当しているのは国の「水防災意識社会再構築ビジョン」に基づき各地域に設けた減災対策協議会の進捗(しんちょく)管理など。「住民が逃げ遅れない取り組みを進めるのが重要」だと考えている。

 自分自身を「決して器用なタイプではない」と冷静に分析。「またこの人と関わりたい」と言ってもらえることを信条に、任された仕事と向き合っている。

 2011年の東日本大震災では、久慈川下流出張所の所長として緊急復旧の陣頭指揮を執り、工事を完成させた。災害対応に追われる中、住民の方に掛けてもらった「こんなに忙しくしてもらっているのに文句は言えないよ。引き続き頑張ってください」という言葉が、何よりも励みになった。

 スケジュールをしっかりと管理し、オンとオフのメリハリをつける。それが仕事とプライベートを充実させる秘訣(ひけつ)だと思っている。管理職として部下のワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)にも気を配り、「みんなの時間をすり合わせるのは大変だけど、工夫してさらに働きやすい職場にしたい」と力を込める。

 (河川計画課建設専門官、あらかわ・よしこ)

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