2019年3月11日月曜日

【鉄骨工事終了後の東京駅現る】横須賀市で東京駅建設当時の写真発見

神奈川県横須賀市で建設当時の東京駅駅舎の鉄骨部分を写した写真の原本(横須賀市自然・人文博物館提供)が発見された。

 5日に開かれた定例会見で上地克明市長が明らかにした。1911(明治44)年7月に撮影されたもので、鉄骨工事を終えたころの駅舎の様子がうかがえる貴重な資料という。

 写真は縦205mm×横535mm(台紙は360mm×685mm)。市の担当者は「石川島造船所(現IHI)制作とあり、鉄骨製作に関わったのではないか。おそらく鉄骨が組み上がった工程記録、あるいは記念として撮影されたもの。戦災で失われた構造部分もよく分かる写真」と話す。

 東京駅中央停場(東京駅駅舎)の工事は日露戦争が終わった1908(明治41)年ごろから本格化。1914年(大正3)年の12月20日に開業した。施工したのは大林組。写真は南北二つのドームと中央部の鉄骨構造がはっきりと分かり、同様の写真の複製は現在の東京駅復元工事の際にも参考にされた。

 市の西行政センター地下倉庫で発見され、歴史的にも非常に貴重な資料であることから、市は活用方法を検討するとしている。

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