2019年4月22日月曜日

【回転窓】予報士泣かせの大型連休

 予報が外れて喜ばれることもある専門家の一つに気象予報士がある。悪天候を承知で出掛けたのに目的地は予報と違った天候になり、得した気分になれた経験をお持ちの方もおられよう▼予報士がいるのは気象だけではない。前例のない10連休を前に、東日本高速道路会社の「渋滞予報士」が渋滞予測の取りまとめに苦慮したと聞いた。知識をフル活用した大型連休の予測。関東は交通量が分散されて30キロ以上の大渋滞は少なく、下りは5月3日、上りは5月5日の渋滞が目立つという▼高速道路には春の大型連休が年間売上高を左右する休憩施設がある。大型休憩施設のある担当者は「大勢に利用していただきたいが、売り上げが増えるということは渋滞の距離、時間が長いので…」と申し訳なさそうに語る▼渋滞は嫌だけれどせっかくの10連休、これまで足を運べなかった目的地を目指す人も多いはずだ。高速道路の管理者は連休中も快適に走ってもらおうと、緊急対応に万全を期しながら、「分散利用を」とアナウンスしている▼思惑が交錯する連休の高速道路。もし混雑予報が外れたら…。渋滞予報士にぜひ聞いてみたい。

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