2019年4月1日月曜日

【応募総数328点】建コン協フォト大賞、最優秀に岡本芳隆さん「歴史の面影を感じて」

 建設コンサルタンツ協会(建コン協、村田和夫会長)は第10回「建コンフォト大賞」の選考結果を発表した。最優秀賞は岡本芳隆さん(神奈川県)の作品「歴史の面影を感じて」に決めた。

 節目となる今回、コンテストの協賛企業を名称にした特別賞も授与。日刊建設工業新聞社賞には竹端正伸さん(岡山市南区)の「光と影がいざなう先へ」が選ばれた。

 「歴史の面影を感じて」は、1903~1997年まで中央本線下り線として使用された大日影トンネル(山梨県甲州市)の遊歩道を撮影した作品。れんが積みのトンネルの壁面にばい煙やキロポストなど、当時の面影が残る。写真には数少ない土木構造物を将来に残したいという岡本さんの思いが込められている。

 「光と影がいざなう先へ」は、川口第2洞門(岡山市北区)を電動カートで移動する老人を写した1枚。差し込んだ太陽光と道路の隣を流れる旭川からの反射光が重なり、建築技術の高さと光が織りなす不思議な空間を収めている。

 同コンテストは一般市民による土木施設への興味や建設コンサルタントの認知向上を目的に実施。応募作品は328点で、優秀賞には栗原正隆さんの「交差点模様」、松元澄夫さんの「晩秋の煌めき」が選ばれた。

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