2019年6月6日木曜日

【回転窓】問われる環境意識

 地元の商店街がエコポイントカードと呼ぶ取り組みを進めている。「レジ袋不要」や「食べ残しゼロ」など店舗ごとに設定したエコ活動を行うと、ポイントがもらえる仕組みだ。20ポイントたまると商店街で利用できる100円分の金券に交換できる▼環境問題に取り組む市民団体の提案で始まったそうだ。レジ袋の利用や食べ残しの廃棄などが減れば、店にとってはコスト削減になる。ポイントカードをきっかけに地元店舗の利用が増えていけば地域活性化にもつながる。一人一人の小さなエコ活動を起点に好循環を生み出す狙いがある▼プラスチック製のレジ袋やストローなどを巡り、政府の動きが加速している。原田義昭環境相は3日の会見で、レジ袋の無償配布を禁止する法制度を整備する方針を表明。できるだけ早期に法案を国会に提出するとしている▼プラスチックごみの削減は世界的な課題。28日から2日間、大阪市で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議でも、議論される見通しだ▼日々の暮らしの積み重ねに環境は大きな影響を受ける。汚染と改善のどちらに向かうか-。瀬戸際にいるという意識で取り組む必要がある。

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