2019年8月29日木曜日

【変わる渋谷駅、基盤整備進む】東口地下広場、11月1日から一部開放へ

渋谷駅東口地下広場の完成イメージ
東京・渋谷駅の東側で基盤整備の動きが活発化している。東京急行電鉄らによる土地区画整理事業で整備される「東口地下広場」の一部が、11月1日から供用開始になる。駅東側に近接する「渋谷二丁目17地区」では、28日付で都が再開発組合の設立を認可。事業が本格始動する。

 地下広場は東急電鉄(代表者)、都市再生機構が施行する「渋谷駅街区土地区画整理事業」の一環で整備している。JRと東京メトロ銀座線乗り場がある高層部と、東急電鉄などの乗り場がある地下部を結ぶ。

 広場内には渋谷駅前エリアマネジメントが、区の都市再生整備計画による道路占用の特例を活用し「UPLIGHT CAFE」を設置。渋谷の観光案内機能を備えたカフェとして営業する。

 渋谷二丁目17地区の所在地は渋谷区渋谷2の17ほか(施行区域面積0・5ヘクタール)。老朽化している建物、高低差、区域内の動線の未整備などが課題となっている。

 計画によると、再開発ビルの規模は地下2階地上23階建て延べ4万5000平方メートル。地上1階に路面店舗を配置。地上2階にデッキを設け、周辺施設と行き来できるようにする。3、4階はワーカー向けの支援施設となる。5~23階にオフィスが入る。

 開発事業のコンセプトは「TSUNAGI-BA」。渋谷と青山との結節点として「渋谷駅東側にさらににぎわいをもたらす」(東京急行電鉄・田邊秀治渋谷開発事業部開発計画グループ課長)施設を目指す。

 設計は東急設計コンサルタントと三菱地所設計、パシフィックコンサルタンツのJVが担当。2020年7月の権利変換計画認可を経て同10月の着工、24年5月の竣工を予定する。

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