2019年8月26日月曜日

【回転窓】夏の終わりと身近な秋

近所の少年サッカーチームが昼の練習を切り上げて、水遊びを楽しんでいた。仲間や保護者、コーチと水をかけあうなど、普段とは違う時間を過ごしているのが日焼け顔の笑みからうかがえた▼低気圧が大陸の冷たい空気を運んでくるようになった。秋雨前線が刺激されるのは怖いけれど、天気予報は日ごとに変わるようになり、今年も暑かった夏が過ぎようとしている▼2000メートル後半の森林限界を超える山は、秋の気配が一段と強まってきた。北アルプスの一部では厳しい環境で育つコマクサが盛りを過ぎ、急斜面に種を落として生育地を広げようとする姿が目に付く▼この時期の山は天気が特に変わりやすいと感じる人が多いと聞いた。かなたまで続く青空と雲海が突然ガスで見えなくなり冷たい雨が降ることも。一方で視界が開けないからこそ、特別天然記念物のライチョウがひなを連れて顔を出す機会が増えるという▼サッカー少年たちの水遊びは急な強い雨で中止になった。それでもはしゃぐ子どもを見て天気の良くない日も悪いことばかりではないと改めて思った。夏の終わりを楽しみつつ近づく秋を探してみよう。

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