2019年10月2日水曜日

【開設100周年へ大規模プロジェクト】JRA、京都競馬場整備スタンド工区(京都市伏見区)を発注

新スタンドの完成イメージ(JRA提供)
日本中央競馬会(JRA)は1日、京都市伏見区にある京都競馬場を3工区に分割して全面リニューアルする初弾案件の「京都競馬場整備工事(スタンド工区)」を一般競争入札(WTO対象)で公告した。2025年に迎える京都競馬場の開設100周年を記念した事業の一環で、延べ6・1万平方メートルのメインスタンド改築をはじめ、サブスタンドを改修する。

 入札説明書の交付と申請書の提出は2~4、9~11、17~18、24~25、28日の各日に施設部施設総務課で受け付ける。入札書と技術提案書の提出期限は20年1月10日。同31日に開札する。総合評価方式を採用する。

 入札にはすべての要件を満たす単体か3者以内で構成する特定JVが参加できる。参加要件は、建築一式工事の客観点数が単体とJV代表者は1900点以上、JVの構成員が1700点以上。11年度以降にS、RC、SRC造延べ5万7000平方メートル以上の観覧場や劇場、映画館、演芸場、百貨店、店舗の新築一式工事を元請施工した実績も求める。

 京都競馬場のメインスタンドのグランドスワンは現在のS・SRC造7階建て延べ6万6000平方メートルからS造6階建て延べ6万1000平方メートルの規模に改築する。サブスタンドのビッグスワン(7階建て延べ5万2000平方メートル)は内装や設備などを全面改修。下見所(パドック、1周140メートル)、スタンド周辺施設の改築なども行う。建築工事、電気・機械設備工事、土木工事を一式で発注する。工事場所は京都市伏見区葭島渡場島町32。工期は20年2月10日~24年3月8日。

 JRAは残る2工区の「同(馬場工区)」は20年4~6月に、「同(厩舎工区)」は同7~9月に一般競争入札で公告する予定。京都競馬場の施設の全体を一体的に整備する。

 「京都競馬場整備に係る基本構想策定および設計監理等業務」と「京都競馬場整備工事(厩舎工区)設計等業務」は安井建築設計事務所が担当する。

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