2019年10月8日火曜日

【記者手帖】国際貢献の姿勢に感動

6月に懇意にしているある建設コンサルタント会社からの誘いを受け、仕事でフィリピンを訪れた。取材で海外に行ったのは約3年ぶり。高揚した気分と同時に治安などに不安を覚え、正直言って複雑な心境だった◆約6時間のフライトで降り立ったのは首都マニラにある「ニノイアキノ国際空港」。約1週間の滞在とはいえ、取材が無事にこなせるよう祈るような気持ちだった◆海外の道路インフラを中心に、政府開発援助(ODA)案件を相次ぎ受注している日本企業。マニラでも大規模な鉄道工事が複数で進められており、多くの日本人技術者が活躍している。国内にある唯一の鉄道は北端にある「ルソン島」だけ。島々をつなぐ鉄道橋や道路橋はなく、観光地として有名な「セブ島」や2番目の面積を誇る「ミンダナオ島」などへの移動は船舶や旅客機を使っている◆「島伝いに橋を架けたい」。同行した建設コンサル会社の担当者がこうつぶやいた。自社の利益追求はもちろん、国の発展に貢献したいという気概に感動を覚えた。実現すれば壮大なプロジェクトになるだろう。微力ながら記事で貢献したいと心に誓った。(司)

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