2019年11月29日金曜日

【延長630m、横浜で空中散歩】MM21地区に都市型ロープウエー、来年度末までの開業目指す

桜木町駅舎の完成イメージ
 遊園地の企画や建設、経営などを手掛ける泉陽興業(大阪市浪速区、山田勇作社長)は、横浜市西区のみなとみらい(MM)21地区で計画している「ロープウエー整備プロジェクト」で、周辺景観や夜間照明などに配慮したデザインコンセプトを公表した。周辺施設との調和を重視しながら、横浜の都市文化を継承した夜間景観の創出を目指す。同社は横浜市と事業実施協定を締結した後、着工する予定。2020年度末までの営業開始を目指す。

 施設名称は「YOKOHAMA AIR CABIN(仮称)」。同社が整備と運営を担う。ルートはJR京浜東北根岸線の桜木町駅東口駅前広場と新港ふ頭の運河パークを結ぶ延長約630メートル。汽車道沿いの海上で、停留所は桜木町駅前(S造2階建て、ピロティ形式)と運河パーク(S造2階建て)の2カ所。支柱は地上2基(高さ約10メートル)と海上3基(高さ約40メートル)。ゴンドラは乗車定員8人で36基(全基車いす対応)構成を計画している。

 26日に開かれた市の第55回都市美対策審議会景観審査部会で、泉陽興業が明らかにした。照明計画は世界的な照明デザイナー・石井幹子さんが監修する。説明によると屋外広告物は、過度な主張を避けシンプルかつ必要最小限の情報を示すサイン計画とする。演出照明は周辺の住宅やホテルなどに配慮し、都市的交通としての落ち着いた夜間景観を目指すとしている。

 同計画は横浜市が17年10月に公募した「まちを楽しむ多彩な交通の充実」で採用された提案の一つ。完成すれば国内初の常設都市型ロープウエーになるという。

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