2019年11月6日水曜日

【記者手帖】家選びの基準

千葉県など東日本各地に甚大な被害をもたらした台風災害。9月の台風15号では家屋の屋根が吹き飛ばされたり、電柱が倒れたりして復旧に時間がかかった。倒壊した鉄柱が家に直撃したケースも。非常に強い風に恐怖を覚えた方も多いのでは◆大きな被害が出たことを目の当たりにして、住まいの選び方をふと考えた。1人暮らしを始めてからこれまで、4度引っ越しを経験している。重視していたのは築年数や周辺の治安、交通の便。地震も気になるため耐震・免震性能もチェックしている。だが、風のことは気にも留めていなかった◆先日沖縄県に出張した時、現地での家造りの話を聞く機会があった。「台風銀座」ともいわれる沖縄。屋根瓦を二重にして飛散を防止したり、エアコンの室外機の固定を徹底したりなど、さまざまな対策を講じているそうだ◆家の安全を考える時、これまでは地震のことが頭に浮かんだように思う。猛威を振るう自然災害に直面して、それだけでは不十分だと思うようになった。次の家探しでは、あらゆる災害に思いを巡らせ良い物件を見つけたい。(駿)

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