2019年11月11日月曜日

【回転窓】脱プラの波紋

スーパーやコンビニなどで配られるプラスチック製レジ袋が来年7月1日から有料化されるようだ。環境、経済産業両省の合同審議会が全ての小売店を有料化の義務付け対象にする新制度案を1日に了承。政府は12月末、容器包装リサイクル法の省令を改正する方針という▼植物を原料にしたバイオマスプラスチックを配合した袋など、環境に優しい特殊プラスチック製の袋は有料化の対象外。ただ製造コストが高くなるため店側の対応には課題が残る▼規制の背景にあるのは、深刻化するプラスチックごみによる環境問題。特に自然界で分解されないマイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的に注視され、各国で対応強化の動きが広がる▼あるゼネコン協力会の幹部から先日、脱プラスチック活動の一環で「コンビニ依存度」の高い現場作業員にエコバッグを持たせることを検討している話を聞いた。弁当や飲み物を買う時は持参したエコバッグを使う。なかなかの妙案と感心した▼レジ袋メーカーなどプラスチック製品を扱う企業の対応も急がれる。環境保全と産業発展の両立から、新しいビジネスが生まれるかもしれない。

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