2019年11月27日水曜日

【観光振興や物流円滑化に貢献】那覇空港第2滑走路、20年3月26日に供用

国土交通省は26日、那覇空港(那覇市)の滑走路増設事業で整備を進めている第2滑走路を2020年3月26日に供用すると発表した。

 供用により滑走路の処理容量は現在の約1・8倍に当たる年間24万回に増加。空の玄関口の機能が強化され、観光振興や物流の円滑化などに大きく寄与することが期待される。

 第2滑走路は延長2700メートル、幅60メートル。現滑走路の沖合を埋め立てて整備した。13年度に新規事業化され14年1月に着工した。総事業費は約2074億円。

 滑走路本体の舗装工事が完了するなど完成のめどが立ったことから供用日を決めた。今後は終盤を迎えている舗装工事や無線工事、無線施設の検査などを進める。

 第2滑走路の供用に先立ち、管制官の慣熟のために20年1月15日には新たな管制塔の運用を開始する。第1滑走路と第2滑走路の間に整備した新管制塔は8階建て高さ88メートルで、国内では羽田空港に次ぎ2番目の高さの管制塔となる。ターミナル地域の機能強化も進めており、同7月ごろにはCIQ(税関、出入国管理、検疫)施設の拡張を予定している。

 会見で赤羽一嘉国交相は「那覇空港が沖縄県と国内外を結ぶ人流、物流の拠点としてさらに重要な役割を果たし、観光客の受け入れ拡大や利便性向上につながっていくことを強く期待している」とコメントした。

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