2019年11月22日金曜日

【アクアティクスセンター、工事関係者1000人が現場で奮闘】東京都整備の五輪関連2施設、工事進捗が9割超に

 東京都は21日、2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場となる新規恒久施設として建設中の「東京アクアティクスセンター」と「有明アリーナ」(いずれも江東区)の現場を報道機関に公開した。

 10月末時点の工事進捗(しんちょく)率は東京アクアティクスセンターが90%、有明アリーナも98%に到達している。世界のアスリートがしのぎを削る舞台がほぼ出来上がった。

 東京アクアティクスセンターは辰巳の森海浜公園内で建設中。20年2月末の完成へ工事は順調に進展している。公開当日のメインプールは水が張られた状態。3層にわたり約1万5000席を用意する観客席は、上層部を除く6割程度が取り付けを終えた。

 現場は最盛期が続いている。施工を担当する大林組・東光電気工事・エルゴテック・東洋熱工業異業種JVの職員を合わせ約1000人が作業に当たっている。今後は残る観客席の取り付け工事をはじめ、内装仕上げ工事、外構工事、ダイビングプールのタイル仕上げ工事などを進める。

 施設規模は地下1階地上4階建て延べ約6万5500平方メートル。五輪とパラリンピックでは水泳競技が行われる。メインプールの建屋に隣接し、同様のプール槽(50メートル×10レーン)を備えたサブプールの建屋もある。全体の整備費は567億円を見込む。

 大会後は上層部の観客席を取り外し、延べ床面積約5万6000平方メートル、座席数約5000席にスケールダウンさせる改修工事を予定。仮設の観客席には、撤去しやすいよう床に木材を利用している。

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