2019年11月20日水曜日

【設計・施工は竹中工務店】新生・渋谷PARCO(東京都渋谷区)、22日開業へ

 パルコは22日に開業する大型複合施設「渋谷PARCO」(東京都渋谷区)の内覧会を19日開いた。2016年8月に閉店した店舗を「次世代型商業施設」に建て替え、3年3カ月ぶりにリニューアルオープンする。

 商業施設や劇場、オフィスなどで構成。デザイン、アート、エンターテインメント性に優れる専門店を配置し、世界中から人が訪れるビルを目指す。

 15年に都市再生特別地区の決定を受け、市街地再開発事業として整備してきた。周辺の歩道や敷地内の広場も整備し、地域のにぎわい創出に貢献する。

 所在地は宇田川町15の1。建物は地下3階地上19階建て延べ約6・4万平方メートルの規模。設計と施工は竹中工務店が担当した。地下1階~地上8階と10階の一部を商業施設、9階はクリエーティブスタジオとして活用する。10階の一部と12~18階はオフィスになる。

 193店舗が入り、ファッションやゲーム、アニメといった日本の文化を発信する。8階には「PARCO劇場」がオープンする。客席数を旧劇場の458席から636席に増席し、舞台の規模も大幅に拡張した。9階のクリエーティブスタジオは多目的スペースや文化発信型のスクールの開催などを想定しており、産官学民連携組織の渋谷未来デザインも入居する。

 旧渋谷PARCOのパート1とパート3の間にあった道路は、24時間通り抜け可能な歩行者専用通路「ナカシブ通り」としてリニューアルした。

 建物の外周には、隣接する道路かららせん状に10階までをつなぐ「立体街路」を整備し、街との一体感を演出した。立体街路がつなぐ4階、8階、10階部分には屋外広場があり、イベントの開催を予定している。

 内覧会の冒頭、パルコの牧山浩三社長はリニューアル前の店舗と比較し「すべてが新しく変わり、すてきな施設になった」と説明。「パルコの原点が集積したデザインになっている。ここからを第2章として、刻々と変化する渋谷PARCOに期待してほしい」と話した。

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