2019年12月3日火曜日

【回転窓】土地活用はアイデア次第

千葉県船橋市にあった「船橋ヘルスセンター」。東京近郊に住み年齢が50歳以上の方であれば、行ったことがあるのでは▼施設には浴場やボウリング場、宴会場などがあった。特に海水プールが有名で1960年代には多くの人でにぎわった▼ただ70年代に入るとレジャーの多様化で来場者数が減り、地盤沈下の抑制を理由に温泉やガスのくみ上げが禁止されたことで1977年5月、閉園に追い込まれた▼大規模な施設も時代の流れとともに、かつてのようなにぎわいを失い再開発という運命をたどるケースは多い。大津市にあった競輪場は売り上げ低迷を理由に2011年3月廃止された。土地の面積が大きく、既存施設の解体・撤去費用も多額なことから、跡地利用は進んでいなかった。ただ市は民間事業を公募し、土地を長期間貸し付ける方法で大型商業施設などの誘致に成功した。市が受け取る土地の貸付料は年間8400万円で、越直美市長は「財政効果もあり、新しい官民連携の形」と胸を張る▼にぎわいの創出はアイデア次第。ちなみに船橋ヘルスセンターの跡地には今、ららぽーとTOKYO-BAYが建っている。

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