2019年12月27日金曜日

【測量とスポーツ、関係は?】アジア航測ら、選手の生体・位置情報分析システム開発

アジア航測ら3者が、サッカーやアメリカンフットボールの試合で選手の生体・位置情報を収集し、データを分析してパフォーマンスを可視化するシステムを開発した。試合中に動き回る選手の心拍数や守備位置を専用デバイスで計測し、戦術の立案を支援する。

 アジア航測は、2020年1月7~10日の4日間、米ラスベガスで行われる個人向け電気機器展示会「CES2020」に開発したシステムを出展。スポーツビジネス市場への参入に弾みをつけたい考え。

 出展するのは、チームスポーツ用マネジメントシステム「SENQ」(センク)。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援で、アジア航測とミズノ、関西大学の3者が共同開発した。サッカーなどチームプレーが要求されるスポーツでの使用を想定する。

 選手には、生体や位置情報を感知する専用の計測機器を身に付けてもらう。デバイスに搭載した心拍センサーに加え、前後・左右・上下の3方向を計測する9軸センサーなどでプレーヤーの情報を取得。得た情報をコーチや監督に提供し、高レベルな戦術の立案や選手交代の可否などの意思決定に役立ててもらう。

 衛星測位システム(GNSS)を活用した「Real Time Kinematic」(RTK)処理を行えば、1メートル未満の誤差でポジションを感知。関係者の意思疎通を支援する。

 CES2020でアジア航測はSENQのデモンストレーションを実施する予定。高精度に生体や位置情報を取得できるシステムをアピールし、システムの普及拡大に努める。

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