2019年12月13日金曜日

【国際線のキャパシティー拡大】関空、T1ビルの大規模改修スタートへ

開校以来初の大規模改修を実施する関西国際空港
(関西エアポート提供)
 関西圏の空の玄関口である関西国際空港(大阪府泉佐野市)で、第1ターミナル(T1)ビルの大規模改修がスタートする。空港運営会社の関西エアポート(大阪府泉佐野市、山谷佳之社長兼最高経営責任者〈CEO〉)が12日に改修方針案を発表した。

 改修デザインコンセプトを「日本らしさ、関西らしさ」に設定。国際線のキャパシティー拡大やエアサイドエリアの充実、国内・国際線エリアの配置見直しなどを実行する。商業店舗も大幅に拡充し、増加する空港利用者のニーズに応える。全体の改修面積は約8万9000平方メートル。総投資額は2018年9月の台風21号の防災対策を含め1000億円に上る見通し。

 「関西国際空港T1リノベーション」は計画をシンガポールのポピュラスが策定し、基本設計を日建設計が担当している。今後詳細設計を進め、20年末に着工する。段階的に工事を実施し2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催前の25年春の完成を目指す。
国際出発エリアの改修イメージ
2019~20年に設計と調整を終え、20年末から4段階で工事を進める。国内線エリアの増築・改修と本館3階国際線到着動線の増築が第1段階。改修は▽第2段階=2階国際線出発エリア(中央)の新設、2階一般エリア商業の新設▽第3段階=4階保安検査場エリアの増築、3階国際線ラウンジの新設▽第4段階=2階国際線出発エリア(南北)の新設-の流れで実施する。

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