2020年2月20日木曜日

【周辺巻き込む地域共生型の街づくりめざす】野村不、KAMEIDO PROJECTの詳細公表

 野村不動産は19日、東京都江東区で進める複合開発「KAMEIDO PROJECT」の詳細を明らかにした。

 同社が掲げる多様なコミュニティー形成や価値創出を目指す取り組み「BE UNITED構想」を適用。建設地にあった商業施設のにぎわいをそのままに、周辺住民も巻き込んだ「地域共生型」の街づくりを推進する。

 KAMEIDO PROJECTの建設地はJR・東武鉄道亀戸駅に近接する亀戸6の31の1ほか(敷地面積2万2989平方メートル)。2016年3月に閉店した商業施設「サンストリート亀戸」の跡地。

 開発する施設は大型ショッピングモールと共同住宅。ショッピングモールの規模はS一部RC・SRC造地下1階地上6階建て延べ約5・8万平方メートル。スーパーマーケットやクリニックなど、約150店舗を配置する。共同住宅「プラウドタワー亀戸クロス」の規模は地下2階地上25階建て延べ約4・2万平方メートル。免震構造を採用する。ワンルームから4LDKの934戸を設ける。

 商業施設と共同住宅の間には、飲食を中心とした店舗が並ぶ「横丁エリア」となる。両棟を行き来できる道路を整備し、アクセス向上を図る。一部敷地(1834平方メートル)を隣接する第二亀戸小学校(亀戸6の36の1)の増築用地として区に提供した。

 BE UNITED構想の適用は、プラウドシティ日吉(横浜市港北区)に続く2件目。エリアマネジメントといった構想実現に向けた活動「ACTO」の拠点となり居住者以外も利用できる「まちのリビング」を、共同住宅の4階に配置する。

 19日に東京都内でプロジェクトの記者発表会が開かれ、野村不動産の宮嶋誠一社長は「コミュニティーを育みながら、商業施設に多くの人が訪れ、良い影響が地域に波及し地域の価値向上につなげる」と話した。

 共同住宅の設計・施工は前田建設。商業施設の基本設計・監修を東急設計コンサルタントが手掛け、前田建設が設計監理・施工を担当している。いずれも22年1月ころに竣工予定。商業施設の開業は同夏ころを見込む。

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