2020年2月6日木曜日

【回転窓】冬の風物詩が消える!?

北海道を代表する冬のイベントである「さっぽろ雪まつり」が4日開幕した。札幌市の大通公園を中心に大小さまざまな雪像や氷像を展示。今週は寒気が流れ込み東北や北海道は大雪に。記録的な暖冬から一変し真冬の気候になっている▼雪まつりの開催前は少雪で準備する側も例年以上に苦労した。雪の搬入作業を前倒しで始めたり、より遠い場所から雪を運び出したりするなど、雪の確保に奔走。雪の滑り台は計画より規模を小さくしたという▼毎年、国内外から多くの観光客が訪れる雪まつりだが、世界中で感染が広がる新型コロナウイルスが盛り上がりに水を差す。会場では消毒液の設置など感染防止対策を行うが、観光客は感染リスクから人混みを避ける傾向にある。恒例の雪像見学を中止する小学校も少なくないようだ▼降雪量の減少は温暖化が要因との指摘もある。遠くない将来、雪国で行われてきた冬の風物詩が姿を消すことになるかもしれない▼札幌市では2030年冬季五輪・パラリンピックの招致活動が今後本格化する。雪不足は開催の懸念材料。気候変動を抑える環境保全の取り組みに一段と力を入れる必要がある。

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