2020年3月12日木曜日

【建国者功績記念館、隈研吾氏らの建築案に】隈研吾建築都市設計事務所、シンガポール国際コンペに当選

ファウンダーズ・メモリアルの完成イメージ(提供:隈研吾建築都市設計事務所)
シンガポールの建国者らの功績をたたえる記念館「ファウンダーズ・メモリアル」の建築案を決める国際コンペで、同国の国家遺産庁(NHB)は隈研吾建築都市設計事務所と地元の設計事務所K2LDアーキテクツが共同提出した案を選んだ。9日に記念館が発表した。

 設計コンペは2019年1月に募集を開始した。国内外から193件の応募があり、同5月にNHBが審査を実施。最終選考に進む建築案5案を選んだ。隈研吾建築都市設計事務所とK2LDアーキテクツのチームの提案は、他の建築案に比べて独創性や安全性、建築コストの面で高評価を得た。一般市民による投票も考慮し決定した。

 ファウンダーズ・メモリアルは、リー・クアンユー初代首相(1923~2015年)を含む建国者の功績を記念し建設する。計画地は同国中央部に位置する国立公園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」と、マリーナ湾を挟んだ対岸の「ベイ・イースト・ガーデン」を想定。22年に着工し27年の完成を目指す。

 建築案の当選を受け、隈氏は「シンガポールにとって重要な事業の設計に関わることになり、誇りを持って謙虚に受け止めている。建国への変遷を記す象徴として、時代を超えて生きていく記念館になるように願っている」とコメントした。

0 コメント :

コメントを投稿